老後の不安は生まれた時から始まっている?

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老後の不安は生まれた時から始まっている?
  1. 例の「下流老人」をはじめ最近は不安をあおる傾向の記事が多い。若者に今から準備をしておけという訳だ。貯金をしようがファンドを買おうが若者は消費を避けるからますます不景気になる。買ったファンドも株も上がりようがない。アベノミクスを紐解くと何処まで行っても出口がない。
  2. 三大不安は何かと言うと、健康、生活費(金)、孤独と言うことらしい。これって、老人に限らない。下手すれば子供の時からこういうリスクとは隣り合わせと言うこともある。金を餌と読み替えれば、動物全般の不安要素だろう。


http://thepage.jp/detail/20160303-00000007-wordleaf

考えたくない老後、でも気になる「3つの不安」

2016.03.06 10:00

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老後の「3つの不安」とは?(写真はイメージ、提供:アフロ)

 最近、雑誌やテレビなどのマスコミで、やたら老後不安をあおる記事が増えてきています。「老後破産」とか「下流老人」といった暗い言葉が目につくようになりました。

 こうしたフレーズを目にするにつけ、誰もがとても不安な気持ちに襲われることでしょう。でも普通に働いている人で、原理原則さえ間違えなければ、それほどひどいことにはなりませんから、むやみに不安になる必要はありません。ただ、ライフプランは人それぞれですが、「老後」だけは誰にとっても確実にやってくるということは事実です。だとすれば、老後への備えはできるだけ早くから始めた方がよいのは事実です。
老後準備はいまからでも決して遅くない!

 でも逆に「もうこの年齢では遅い」ということも決してありません。理想を言えば、40歳前後ぐらいから考えるのがベストだと言えます。特にこのコラムでは主に老後資金のつくり方をメインテーマとしてお話しするわけですが、もし仮にいまの時点で老後のための蓄えが全くなかったとしても決して焦ることはありません。資産形成というのは短期間で一気にできるものではなく、ある程度の時間を必要とするものですが、60歳もしくは65歳まで働くとしてもまだ20~25年ぐらいの期間はあります。それに、自分で蓄える以外にも自動的にもらえるお金、例えば年金や退職金などもあります。このシリーズでは老後準備の原理原則を間違えないようにするため、その準備の方法を考えると共に、何が安心で何が不安なのかをはっきりとわかるようにしたいと思っています。

老後には「3つの不安」がある

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老後の「3つの不安」は対処できるのか?(写真はイメージ、提供:アフロ)

 さて、老年期には「3つの不安」があると言われています。それは「病気」、「貧困」そして「孤独」の3つです。

 少し前ですが、2013年に厚生労働省が実施した「高齢期における社会保障に関する意識等調査」というのがあります。それによれば、老後に対する不安で最も大きいものは「健康」の45.7%、次いで「生活費」すなわちお金に関することが35.1%となっています。やはり病気と貧困に対する不安というのは非常に大きく、全体の約8割以上を占めているのがわかります。

 ここだけで見ると「孤独」ということに対する不安はあまりないようにも見えるのですが、内閣府による別の調査によれば、過去30年間に高齢者人口に占めるひとり暮らしの老人の割合は、女性でも2倍、男性では何と3倍にも増えています。つまり、急速に“孤独な高齢者”が増加してきているのです。今後はこうした「孤独」に陥ってしまう不安というのはますます増加していくことが想定されます。

http://thepage.jp/detail/20160303-00000007-wordleaf?page=2

考えたくない老後、でも気になる「3つの不安」

2016.03.06 10:00

 また、この3大不安は必ずしもそれぞれが全く別個のものというわけではなく、お互いにある程度関連しているという部分もあります。例えば病気になって身体が動かなくなると働けなくなります。当然収入の低下となり貧困の原因になると同時に、社会とのつながりがなくなって孤独になる、といった具合です。また逆に働く場がなくなると経済的な困窮だけではなく精神的にもダメージが生じて心身の不具合を招きやすいということも言えます。このように考えていくと、この3つはいずれも深い関連を持っていると言えます。
どうやって対処すればいいか?

では、これらの問題についてはいつから、どう対処していけばいいのでしょうか。まずは健康です。これはおそらく年齢を問いません。若いうちから健康管理に気をつけておくのは社会人としては当然のことです。いままで無理をしたり不摂生をしたりしてきた人は生活習慣病のリスクがほかの人以上に高まっていますから、できるだけ早く自分の健康管理について関心を持つことが必要です。私は健康問題の専門家ではありませんから、この程度のことしかお話できませんが、何よりも自己管理が大切ということでしょう。

 次に孤独への対処ですが、これは50代に入ってから考えても遅くありません。60歳以降に仕事からリタイアした後の人脈作りということについては、資産形成ほど時間のかかるものではありませんので、40歳前後ではそれほど深刻に考える必要はないでしょう。このコラムでも少しは取り上げますが、やはりこのシリーズで最大のテーマとしたいのが「お金」のことです。

 前述したように資産形成というのはある程度の時間が必要ですから、60歳のリタイア寸前になって急に何とかしようと思っても限界があります。ただ、それほど強迫観念に駆られて資産形成のために無理をして貯蓄や投資に励む必要もありません。いずれ詳しくお話していきますが、公的年金というのはそれほど頼りにならないものではありませんし、サラリーマンであれば、退職金や企業年金が受け取れる場合もありますから、全てが自助努力で備えなければならないということではありません。それに最近では個人の自助努力のために様々な優遇のある制度もできつつあります。

 普通に仕事や生活をしながら、焦らずのんびりと20~25年かけて老後お金のことを考え、準備していく、このコラムがそのきっかけになればと考えています。

(経済コラムニスト・大江英樹)



http://blogos.com/article/164952/

    THE PAGE
    2016年03月06日 10:00

考えたくない老後、でも気になる「3つの不安」

 最近、雑誌やテレビなどのマスコミで、やたら老後不安をあおる記事が増えてきています。「老後破産」とか「下流老人」といった暗い言葉が目につくようになりました。

 こうしたフレーズを目にするにつけ、誰もがとても不安な気持ちに襲われることでしょう。でも普通に働いている人で、原理原則さえ間違えなければ、それほどひどいことにはなりませんから、むやみに不安になる必要はありません。ただ、ライフプランは人それぞれですが、「老後」だけは誰にとっても確実にやってくるということは事実です。だとすれば、老後への備えはできるだけ早くから始めた方がよいのは事実です。
老後準備はいまからでも決して遅くない!

 でも逆に「もうこの年齢では遅い」ということも決してありません。理想を言えば、40歳前後ぐらいから考えるのがベストだと言えます。特にこのコラムでは主に老後資金のつくり方をメインテーマとしてお話しするわけですが、もし仮にいまの時点で老後のための蓄えが全くなかったとしても決して焦ることはありません。資産形成というのは短期間で一気にできるものではなく、ある程度の時間を必要とするものですが、60歳もしくは65歳まで働くとしてもまだ20~25年ぐらいの期間はあります。それに、自分で蓄える以外にも自動的にもらえるお金、例えば年金や退職金などもあります。このシリーズでは老後準備の原理原則を間違えないようにするため、その準備の方法を考えると共に、何が安心で何が不安なのかをはっきりとわかるようにしたいと思っています。
老後には「3つの不安」がある

 さて、老年期には「3つの不安」があると言われています。それは「病気」、「貧困」そして「孤独」の3つです。

 少し前ですが、2013年に厚生労働省が実施した「高齢期における社会保障に関する意識等調査」というのがあります。それによれば、老後に対する不安で最も大きいものは「健康」の45.7%、次いで「生活費」すなわちお金に関することが35.1%となっています。やはり病気と貧困に対する不安というのは非常に大きく、全体の約8割以上を占めているのがわかります。

 ここだけで見ると「孤独」ということに対する不安はあまりないようにも見えるのですが、内閣府による別の調査によれば、過去30年間に高齢者人口に占めるひとり暮らしの老人の割合は、女性でも2倍、男性では何と3倍にも増えています。つまり、急速に“孤独な高齢者”が増加してきているのです。今後はこうした「孤独」に陥ってしまう不安というのはますます増加していくことが想定されます。

 また、この3大不安は必ずしもそれぞれが全く別個のものというわけではなく、お互いにある程度関連しているという部分もあります。例えば病気になって身体が動かなくなると働けなくなります。当然収入の低下となり貧困の原因になると同時に、社会とのつながりがなくなって孤独になる、といった具合です。また逆に働く場がなくなると経済的な困窮だけではなく精神的にもダメージが生じて心身の不具合を招きやすいということも言えます。このように考えていくと、この3つはいずれも深い関連を持っていると言えます。
どうやって対処すればいいか?

では、これらの問題についてはいつから、どう対処していけばいいのでしょうか。まずは健康です。これはおそらく年齢を問いません。若いうちから健康管理に気をつけておくのは社会人としては当然のことです。いままで無理をしたり不摂生をしたりしてきた人は生活習慣病のリスクがほかの人以上に高まっていますから、できるだけ早く自分の健康管理について関心を持つことが必要です。私は健康問題の専門家ではありませんから、この程度のことしかお話できませんが、何よりも自己管理が大切ということでしょう。

 次に孤独への対処ですが、これは50代に入ってから考えても遅くありません。60歳以降に仕事からリタイアした後の人脈作りということについては、資産形成ほど時間のかかるものではありませんので、40歳前後ではそれほど深刻に考える必要はないでしょう。このコラムでも少しは取り上げますが、やはりこのシリーズで最大のテーマとしたいのが「お金」のことです。

 前述したように資産形成というのはある程度の時間が必要ですから、60歳のリタイア寸前になって急に何とかしようと思っても限界があります。ただ、それほど強迫観念に駆られて資産形成のために無理をして貯蓄や投資に励む必要もありません。いずれ詳しくお話していきますが、公的年金というのはそれほど頼りにならないものではありませんし、サラリーマンであれば、退職金や企業年金が受け取れる場合もありますから、全てが自助努力で備えなければならないということではありません。それに最近では個人の自助努力のために様々な優遇のある制度もできつつあります。

 普通に仕事や生活をしながら、焦らずのんびりと20~25年かけて老後お金のことを考え、準備していく、このコラムがそのきっかけになればと考えています。

(経済コラムニスト・大江英樹)

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